スマートリモコンの『Nature remo』シリーズから新たに登場した『Nature remo nano』
初めてスマートホームの世界標準規格「Matter」に対応したということで期待を胸に購入してみました。
というわけでレビューしていこうと思います。
Nature remo nanoの開封
“nano“というだけあって、とてもコンパクトなパッケージ。
本体以外の全てを省いた内容物。まさに“nano“。
そんな感じなので、電源アダプタとUSB-Cケーブルは別途用意する必要があります。
逆に好きな電源アダプタとケーブルを使うことができる、と前向きに考えましょう。
Nature remo nano本体は真っ白。そのコンパクトさ故にどこに置いても空間に馴染んでくれそうです。
例によって目薬と大きさを比較するとこんな感じ。
『Nature remo mini2』と比較しても2回りくらい小さいミニマムボディ。
ちなみに『Nature remo mini2』と『Nature remo nano』の違いは下記。
Nature remo nano | Nature remo mini2 | |
赤外線の届く範囲 | 10畳程度 | 30畳程度 |
センサー | 搭載なし | 温度センサー |
サイズ | 47×47×12.5mm | 58 x 58 x 16mm |
重量 | 13g | 23g |
価格 | ¥3,980 | ¥5,480 |
壁掛け穴 | なし | あり |
対応OS | iOS 15.0以降 Android 8.0以降 | iOS 13.0以降 Android 6.0以降 |
実際にNature remo nanoを使ってみる
基本的な使用感は『Nature remo mini2』と同じ
セットアップや使用感は『Nature remo mini2』と遜色ないのでこちらの記事を参考にしてもらえると幸いです。
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参考【Nature Remo mini2】HomePod miniで家電を操作する
続きを見る
Appleホームアプリと連携させる
で、『Nature remo mini2』を手に入れて何を試したかったというと、Matterを使ったAppleホームアプリとの連携です。
Appleホームアプリで動かせる家電は、これまでHomeKitに対応した物に限っていました。それがスマートホーム共通規格Matterのおかげで、スマートホーム家電はMatterに対応さえしていればAppleホームアプリで操作できるようになったという寸法。
要は『Nature remo nano』がMatterに対応したことで、赤外線リモコンで操作する一般的な家電もAppleホームアプリで動かせるようになったわけです。
さらに、これまでSiriで家電を操作するときはショートカットアプリを経由して行っていました。それが『Nature remo nano』が Matterに対応したことでAppleホームアプリから直接操作ができるようにもなります。
『Nature remo nano』とAppleホームアプリの連携もアプリの指示通りに操作していくだけ。
Nature remoアプリで「ペアリングを始める」をタップしたら、
Appleホームアプリに移動して画面右上の「+」をタップし「アクセサリを追加」を選択。そして黄色字の「その他のオプション…」をタップ。
その後、『Nature remo nano』を選択します。
本体裏面に記載されている設定コードを入力した後、名前や設置場所を決めて、
『Nature remo nano』とAppleホームアプリの連携は完了。Wi-Fi環境がちゃんと整っていれば設定に手こずることはないはずです。
Appleホームアプリでできる操作は限られている
意気揚々とAppleホームアプリで『Nature remo nano』を操作しようと思ったら、できる操作は電源のON/OFFだけという罠。
てっきりNature remoアプリのように仮想リモコンで、例えばテレビでしたらチャンネルの切り替え操作なんかができると思っていたので正直、肩透かし感は否めません。
挙げ句の果てにMatterで制御できる家電は3台までという縛りもあります。
今後のMatterとソフトウェアのアップデートを指をくわえて待つしかありません。今は。
Nature remo nanoはエントリーモデルとしておすすめ
というわけで期待していたAppleホームアプリでの家電操作はまだできませんでした。このあたりは今後のアップデートに期待しましょう。
とはいえ、スマートフォンにリモコンを集約できる便利さは相変わらずですし、やろうと思えば声による家電の操作も実現してくれます。なので、もしまだスマートリモコンを導入していない方には間違いなく“買い“だとは思います。
最低限の機能だけを持つ『Nature remo nano』ですが、そもそも温度と湿度センサーはHomePod に備わっているのでなくても困りません。価格もnanoなので気軽に試してみる価値は充分あるでしょう。
既存のNature remoシリーズを所持している方は、ちょっと待ってみるのが賢明な予感はしています。