洞爺湖温泉のホテルで、個人的に2強だと思っているのが『湖の栖』と、今回宿泊してきた『TOYA 乃の風リゾート』です。
2021年4月に大浴場と露天風呂がリニューアルされたということで、これはチェックしておかなければ、と思い行ってきました。
ホテル選びに迷ったら、「野口観光」が運営するホテルを選んでおけばOK説があります。なので、乃の風も満足度の高い温泉ホテルでした。
ちなみに、湯の川温泉には『海峡の風』、北湯沢温泉には『緑の風』があって、洞爺湖温泉の『乃の風』を含めて「風シリーズ」と呼ぶんだとか。かっこいい。
TOYA 乃の風リゾートの宿泊プランと料金
今回選んだのは、夕食が「乃の風茶寮」での和食会席、朝食がビュッフェスタイルの1泊2食付きプラン。大人2人で4万6,000円ほどでした。
2食ともビュッフェにすると3万円ちょっとで宿泊できるようです。
いつも温泉ホテルに訪れた時、駐車場がどこなのか焦っちゃいますが、乃の風ではスタッフさんが車を移動しておいてくれます。
他の人に自分の車を運転されたくない、という方には辛いかもしれません。まあ、断ればいいだけの話ですけど。
チェックイン時にはウェルカムドリンクに「ホットハスカップジュース」とコーヒークッキーを用意していただけます。北海道のホテルあるあるハスカップ出しがち。
大きなガラス張りの窓から見えるのは、いっぱいに広がる洞爺湖。ついつい「すごーい!!」って言っちゃうやつです。
TOYA 乃の風リゾートの客室
ロビーの居心地が良くて、一生座っていそうになりましたが、なんとか客室に向かいます。
今回の部屋タイプはスタンダート和洋室、8階にある客室です。
乃の風には宿泊棟が2箇所あって、今回宿泊したのが「スパリゾート館」、もう一方の「乃の風倶楽部」は現在(2022年3月時点)耐震工事中で予約ができない状態になっています。展望風呂付きの客室に宿泊したい方は、ちょっと待ってね、という感じ。
気を取り直してドアのオートロックを解き放ち客室に入ると、
この客室に入る瞬間、毎回ワクワクします。結構広いですね。
清潔感あふれるベッド。
ベッド横のライトがスタイリッシュでかっこいい。
客室に入って、すぐ左側には水廻り。広めの洗面台です。
アメニティは豊富なラインナップ。必要な物はしっかり抑えてあります。
化粧水やクレンジング、ヘアトニック等も備え付けてあります。
洗面台の後ろにはシャワーブースです。大浴場に行くのが、どうしても面倒になった時、客室でシャワーが浴びられるのは助かります。
ドライヤーは「LOUVREDO(ルーヴルドー)」の高そうなやつ。初めて使いましたが、使い心地◎です。
トイレも広くて綺麗です。消臭スプレーが置いてあって、配慮が見え隠れしますね。
クローゼットには金庫やタオル類。
やたらタオルの枚数多いなと思った方、さすがです。残念ながら、乃の風の大浴場にはタオル類は備え付けてませんので、客室から持って行く必要があるのです。ここの枚数増やすより、大浴場に備え付けてくれ、と願うばかり。
テレビはベッドからも座椅子からも観やすい位置。
テレビ下の引き出しには、グラスやコーヒーセット。
さらにその下の引き出しには、浴衣やサムエがあります。個人的には、乃の風の浴衣が1番好きです。
冷蔵庫には自由に飲んでいいミネラルウォーター(500ml)が2本。
空気清浄機もバッチリ配備。最近はどこのホテルも標準装備になってきましたね。
そして、なんと言ってもこの洞爺湖ビューです。無駄に長時間、眺めていられます。
晴れていると最高です。奥の方には羊蹄山が見えますね。
窓側から見た客室の様子。住みたくなっちゃう。
ちなみに館内で履くスリッパは色分けしてくれていて、結構好き。
TOYA 乃の風リゾートの浴場
大浴場TENQOO/EZOFUJI
真面目にルールを守る星人なので、大浴場の様子は公式ホームページで確認していただけるとありがたいです。
あれですか?他のお客さんがいない時に、スタッフさんに写真をとる許可貰えばいいんですかね。
今回も、文章で乃の風の大浴場の素晴らしさを伝える努力をさせて頂こうと思います。
まず脱衣場は広くてドレッサーも順番待ちをすることは、まず無さそうな数があります。
そして、大浴場の洗い場は仕切りがついているタイプ。数は充分多いです。
内湯には、メインの温泉の他にも、立ち湯や寝湯、薬湯、さらに季節の湯として「りんごのお風呂」がありました。本物のリンゴがお湯に浮いていて楽しげです。
また、サウナは「ミストサウナ」と「ドライサウナ」の2種類があって、「ドライサウナ」の方にはテレビがついているので、暑さに耐えている間、暇せずに済みます。
もちろん内湯の窓から見た景色は約束の洞爺湖ビュー。下手したら内湯だけで満足できるかもしれません。
ただ、待ってほしい。内湯にある階段を登って屋上に出ると、日常のストレスや嫌なことも全部吹き飛ばしてくれる露天風呂が待っているのです。
この天空露天風呂を設計した方、天才ですね。洞爺湖と温泉が一体になったかのような作りで、開放感が半端ない。景色も半端ない。一生浸かっていられます。露天風呂だけでも、乃の風を訪れる価値あると思いますね。
ザ・銭湯 昭和乃湯
乃の風には大浴場がもう一つあって、それが昭和の銭湯をイメージした作りの「昭和乃湯」です。
ロッカーの鍵は木製の番号札。昭和感ありますね。
そして、浴場もイメージ通りの古き良き銭湯を再現してあります。昭和の銭湯なんてイメージでしか知らないけど、勝手にノスタルジックな気持ちを抱いてしまいます。
せっかくなら利用してみてはいかがでしょうか。
天空貸切風呂
いつもは温泉の様子を1つも見せられなくて、悔しい思いをしていましたが、今回は一味違います。なぜかというと、貸切風呂を紹介できるからです。
乃の風では、予約したい時間に空きがあれば、50分3,300円で貸切風呂の利用が可能です。(営業時間は16時〜24時)
さっそく中に入ってみます。
ただお風呂があるだけではなく、くつろげるスペースがあります。ちなみに冷蔵庫のミネラルウォーターは自由に飲んでOK。
大浴場にはタオル類の備え付けは無いけど、貸切風呂はタオル類完備。
充実のドレッサー。
4種類のシャンプー・コンディショナーを選んで使える仕組み。いいですね。
トイレもあるので、急にお腹が痛くなっても安心です。
肝心のお風呂もバッチリ。でも夜だと洞爺湖が見づらいという罠。
洗い場は2人分のスペースがあって広い。
かけ流しの温泉で、プライベートな空間の貸切風呂は想像以上に良かったです。これで3,300円でしたら完全に利用し得だと思います。
5回くらい乃の風に来ることがあっても、5回とも貸切温泉を利用するでしょう。
TOYA 乃の風リゾートの食事
夕食・和食会席
今回の夕食は、調子に乗って和食会席です。開始時間は18時。
乃の風茶寮は個室なので、気兼ねなく食事を楽しめます。
乃の風では年に4回、献立が変更になって、今回は春献立(3〜5月春献立、6〜8月夏献立、9〜11月秋献立、12〜2月冬献立)
というわけで、食前酒
『オリジナルカクテル春陽』
日本酒ベースの梅酒カクテルで、甘めで飲みやすい。
『ホタテと菜の花と空豆の燻製』
泡ポン酢をつけて食べるのが面白いです。
前菜の盛り合わせ。綺麗な飴細工もあって、見た目でも楽しめます。
先椀『合鴨と越冬じゃがいものすり流し』
じゃがいもは自社農園産なんだとか。
お造り・ネタにあわせて、「刺身醤油」、「梅ポン酢」、「煎り酒」でいただきます。
魚料理『サワラとタケノコの幽庵焼き』
大葉のオイルをかけて食べるタケノコが相当美味しかった印象。
ここでお品書きには載ってないメニューのサービス。『さくらんぼのグラニテ』です。
グラニテの上にあるのが鯛の昆布じめ。口の中がさっぱりします。
そして肉料理。『洞爺湖産黒毛和牛と豊浦SPFポークの出汁しゃぶ』
にんじんソースと胡麻だれの2種類でいただきます。
豚肉は野菜を巻いていて、野菜と肉を1度にしゃぶしゃぶできるので手間が省けて嬉しいです。
食事の終盤でもあっさり食べられる、しゃぶしゃぶはいいですね。
ごはんは釜炊きのゆめぴりか。
赤出汁の留椀に、
香の物や牛肉の佃煮。これだけで充分ごはんが進みますが、
しゃぶしゃぶの残った出汁で雑炊が作れるわけです。
おかげで、ごはん残しちゃいそうだな、と思っていましたが完食できました。
最後にデザート。渾身のデザートプレートですね。見た目が良い。
伝家の宝刀「別腹」を発動し、余裕で平らげました。美味しかったです。
デザートの時は、コーヒー、紅茶、桜甘酒ラテの3種類のドリンクから好きなものを選ぶことができました。
せっかくなので、謎の『桜甘酒ラテ』を飲んでみることに。甘めの牛乳のような感じで、意外と飲みやすかったです。
食前酒から始まり、最後のデザートまで料理1つ1つに工夫が見られて、とても美味しかったです。また食事の量は申し分なく、完璧に満たされました。季節感を大事にしている点もポイント高い。
朝食・ビュッフェ
朝食は7時〜9時半の間(クローズは10時)で好きな時間にレストランへ向かうことになります。
レストランからも洞爺湖が望めて、良い雰囲気です。ちなみに席は自由席でした。
朝から和洋中が揃っていて、壮瞥のリンゴを使った搾りたてのジュースや、特製のスープカレー等こだわりのメニューもあり量と質ともに満足な朝食でした。
そして、パティシエさん特製のデザートも豊富にあって、これとコーヒーがあれば充分と思えるくらいの贅沢さです。
TOYA 乃の風リゾートの館内施設
セレクト108
いわゆる売店ですね。各種お土産はもちろん、
普段あまり見かけない、こだわりのアイテムが揃っています。結構見応えがあるので、ウインドウショッピング的な楽しみ方もできそうです。
ちゃっかり、ウェルカムドリンクで飲んだハスカップジュースも販売中です。
カフェ ガトードボヌール
セレクト108の奥の方へ進むと、乃の風オリジナルのスイーツを楽しめるカフェがあります。(営業時間9時〜18時)
専属のパティシエさんが作るケーキはかなり美味しかったです。食後のデザートのクオリティが高かったのも納得。
日帰りでも利用できるカフェなので、もし近くに住んでいたら足繁く通うことになっていたでしょう。
ロビー
乃の風のロビーには、でかでかオーディオセットがあって、ジャズやクラシックが流れていました。
これだけ立派なスピーカーだと、さすがに音の違いが分かりますね。スピーカー前のリラックスチェアに座って、ドヤ顔で音楽を聴いていました。優雅です。
TOYA 乃の風リゾートまとめ
TOYA 乃の風リゾートは大浴場、食事と言うことなしに満足できる宿でした。
いや、言うことありましたね。大浴場にタオル類を備え付けてくれたら完全無欠の宿です。
とはいえ、スタッフさんも皆さん親切な対応で、楽しい時間を過ごせます。
パワースポットでもある洞爺湖と一体化した気分になれる天空露天風呂は一見の価値ありです。