旭川と富良野の中間あたりに位置する美瑛町。そんな美瑛自慢の観光地といえば「青い池」。
一生に一度は見ておくべきと断言できる「青い池」です。が、裏を返すと1度見ることができたら、もう満足です。そんな感じで「青い池」を見た後、美瑛に来ることは今後無さそう、と思っていました(浅はかな思考)。
ところが今回宿泊した宿が、また美瑛に訪れる理由として急浮上してきたのです。
その宿というのが『白金温泉郷 森の旅亭びえい』なのでした。というわけで、宿泊記を書いていこうと思います。
森の旅亭びえいのプランと料金
今回選んだのは、1泊2食付きで夕食が「道産膳」なるプラン。大人2名で6万円弱でした。結構いい価格なので、ゴリゴリに割引やポイントを使っていきます。
チェックイン時間は15時からですが、こっそり15分ほど早く到着しても、親切に案内してくれました。
で、宿の中に入ると、まずロビーに座りチェックインの手続きを済ませます。
森の旅亭は素足で過ごせる宿です。脱いだ靴をどこにしまうのか、まごまごしていたら宿の方で預かってくれるということで放置でOKでした。
靴は保管場所に回収されるので、観光や用足しは一通り済ませてからチェックインした方がいいかもしれません。まあ、スタッフさんに頼めば靴を出してくれるのでしょうけど。
ウェルカムサービスの「りんご大福」と紅茶。客室への案内が控えているので、速攻で平らげるべきか、ゆっくり味わうべきか、いつも迷います。そして「りんご大福」は美味しい。
森の旅亭びえいの客室
チェックインを済ませて客室に案内をしてもらいます。森の旅亭では床の木材に白樺を用いているらしく、そのおかげなのかサラッサラで歩いていて気持ちがいいです。
白樺木材の床に感動しているうちに宿泊する客室に到着。本館に5室ある露天風呂付きの客室です。
基本素足なので、ほぼ境目が無い玄関部。
素足で全く問題ありませんが、ふかふかのスリッパが用意されています。なぜか玄関にあるタオルハンガーも木の温もりが感じられます。
というわけで、さっそく部屋に突入します。畳のスペースにはローベッド。
ベッドテーブルには木製のスピーカー。一応使ってみましたが、「お、おう、、、。」って感じです。
ベッドサイドには内線やメモ帳、スタッフさん手作りの美瑛観光案内。この観光案内のおかげで美瑛の観光スポットのことが大体把握できました。強い。
木箱の上段には、安全ピンやクリップ。
そして下段には、爪切りや絆創膏、胃薬のパンシロン。仮に暴飲暴食して胃がグチャグチャになったとしても、パンシロンがあると思えば心強かったです。完全に宿の気遣いを感じられます。
その隣にある押入れには金庫と予備の布団、毛布が収められていました。
壁掛けテレビは部屋の大きさを思うと、ちょっと小さく感じるサイズ感。
部屋の隅には、あって当たり前と思ってはいけない空気清浄機。設置されていることに感謝です。
部屋のフローリング部分にはオシャレな赤いソファ。座り心地は抜群です。
ドリンクバーにはカプセル式のコーヒーと紅茶。
煎茶はお茶っ葉で入れる真剣なやつでした。クオリティの違いを感じますね。
冷蔵庫の上には電気ケトル。
冷蔵庫の中はミネラルウォーターだけかと思いきや、黒千石茶がありました。もちろんフリードリンクです。
冷蔵庫には、さらに茶請けがしの『黒豆ゼリー』
このゼリーが黒豆の1番美味しい食べ方と言っても過言では無いでしょう。
ちなみに、氷は帳場(フロント)に頼むともらえる仕組みになっています。
客室のクローゼットには館内着のサムエと羽織に足袋、部屋着のパジャマが用意されています。
水回りに移動して、清潔感あふれるウォシュレット付きのトイレ。
洗面台は広々でオシャレな作り。
備え付けのドライヤーはKOIZUMI製で普通に使いやすい。
アメニティは必要なものをバッチリ押さえたラインナップ。
化粧水、乳液、クレンジングオイルと充実しています。
極め付けは歯ブラシスタンドがあることです。いつもはコップに歯ブラシを立てかけていましたが、専用のスタンドがあると歯ブラシの置き場に困りません。地味に嬉しいサービスです。
洗面台の下にはタオル類。
洗い場はこんな感じ。シャンプー、コンディショナー、ボディソープはPOLA。
また洗い場は床暖房が入るようになっていて、体を洗っている間に凍え死ぬ心配はありません。ポカポカです。
では、洗い場を抜けて自慢の客室露天風呂へと向かいます。
源泉かけ流し(加水・加温あり)の客室露天風呂、神とさせて下さい。今まで過ごした時間は、この露天風呂に入るためにあったのだと涙さえ溢れます。
「湯の花」が満載のお湯は、温泉に来た感が圧倒的で気分が上がります。
実際に露天風呂に浸かってみた景色です。すだれがあって外の景色は見えませんが、露天風呂を独占できるだけで幸せです。
外気浴ができるベンチがあるので、より一層、露天風呂を楽しむことができます。
好きなときに好きなだけ入っていられる客室露天風呂。滞在中に2387145263980回入るほど気に入りました。
客室紹介のラストを飾るのはルームキーです。可愛い作りで笑いました。
森の旅亭びえいの食事
夕食
夕食席は半個室のテーブル席。簾風のブラインドがあるので隣のテーブルの方と気まずくなる心配はありません。
ちなみに夕食時間は17時半から18時半の30分刻みで決めることができるようです。こういう場合、即決で最初の時間を選びます。
ということで「道産膳」スタートです。まず前菜から。料理が盛り込まれている木箱がいい感じ。
桜海老真丈の澄まし仕立て。初めて白いキクラゲを食べました。
お造り。森の中でも妥協なしのお刺身は最高。
御凌ぎの一口麺。美瑛産のそばということで、めっちゃ美味しい。
中皿、白老牛のローストビーフ。美瑛に来て、まさかの白老牛。食材にこだわっている証拠ですね。もちろん美味。
海鮮セイロ蒸し。ポン酢かチーズのソースでいただきます。
少し脱線しますが、ドリンクメニューには「青い池」なるカクテル。
青い池に魅せられた者として、このカクテルを注文するのは、もはや宿命。
食事に戻って、天ぷらの盛り合わせ。天使の海老の天ぷらが特に美味しいです。
沢庵ご飯と赤だしの味噌汁。白米の用意もあるみたいです。
デザートは「青い池ゼリー」と「よもぎカルカン」
料理長さんも青い池に魅せられた者として、青い池をデザートで再現したそうです。そして美味しい。
どの料理もメインとして成り立ちそうなクオリティで、量も絶妙。満足度の高い夕食でした。
朝食
朝食は御膳スタイルで、席から動く必要がありません。朝からバイキングだと疲れちゃいますからね。
食事中のドリンクは、
- 美瑛産ジャージー牛乳
- 100%オレンジジュース
- 加塩トマトジュース
- りんご酢
- ミックスぶどう酢
の中から1つ選ぶ仕組み。
というわけで自慢の「美瑛産ジャージー牛乳」をチョイス。さすがに一般的な牛乳とは一味も二味も違って美味しかったです。
食後のドリンクは、
- オリジナルブレンドコーヒー
- ほうじ茶
のどちらかを選ぶことができます。
理想的な朝食が食べられて幸せです。
森の旅亭びえいの大浴場
客室に露天風呂がついていますが、もちろん大浴場もあります。
例によって浴場と脱衣場の撮影はダメ、ゼッタイということで公式ホームページで様子をチェックしていただけると幸いです。
大浴場は大小2つの内湯と水風呂とサウナ、露天風呂があります。ほんのり鉄の香りがする温泉は、よっぽど疲れが取れて気分がいいです。
しかも、脱衣場にはフェイスタオルとバスタオルが備え付けてあるので、部屋から手ぶらで来てOK。強い。
また、11時から14時の間は日帰り入浴もできて、温泉だけでも入りにくる価値あると思います。
森の旅亭びえいの館内
売店
売店には旅の思い出になりそうなアイテムが揃っていました。が、晩酌用の食べ物は、かろうじてポテトチップスがあるだけなので注意です。
本棚
売店の隣には、書籍コーナー。森の中で読書するのも悪くありませんね。
自動販売機
飲み物に困っても自動販売機があるので安心です。ちなみに、21時までは生ビールのルームサービスもあります。
森の旅亭びえい まとめ
森の旅亭びえいは全17室の宿で、チェックインと食事の時以外は、他の宿泊者とガチャガチャせず、ゆっくり過ごせるはずです。
気の済むまで温泉に浸かれて、美味しい食事を堪能できる『森の旅亭 びえい』
おかげで、「青い池」だけじゃない美瑛の魅力に気がつくことができました。もし、美瑛に訪れることがあれば『森の旅亭 びえい』に宿泊してみてはいかがでしょうか。