十勝、帯広の温泉といえば北海道遺産に認定されたモール温泉。
モール温泉を目的としつつ、まだ行ったことのない帯広を観光したいな、と思い今回の宿泊先に決めたのは「森のスパリゾート 北海道ホテル」
帯広駅から車で5分の場所にありながら、たくさんの自然を感じられて穏やかに過ごすことができます。
十勝観光の拠点にしてもいいし、旅の目的地にしてもいい、立派なホテルでした。
そんな感じで、宿泊記を書いていこうと思います。
森のスパリゾート 北海道ホテルの宿泊プランと料金
今回予約したのは、露天風呂付きの客室で1泊2食付きのプラン。
まともに予約すると2人で5〜6万円ほどかかるようです。しかし運よく、早めの予約とじゃらんのイベントが絡んで4万円ほどで利用することができました。それでも贅沢価格で笑います。
北海道ホテルは117室ある大きな宿なので、客室タイプや食事の有無といった宿泊プランがいろいろあります。サウナ付きの部屋もあるんだとか。
予算や目的に応じた宿泊プランを選べるのは良いですね。
森のスパリゾート 北海道ホテルの客室
チェックインを済ませて向かったのは「フォレスト・スパツイン」なるお部屋。
ちなみにエレベーターから客室までの通路も高級感があります。カーペットだってふかふか。
北海道ホテルではカードキーを使います。フロントで2枚渡されました。オートロックということで、カードキーを忘れて客室を出てしまうと多分焦ります。
ドアを開けた瞬間にガラスを隔てて露天風呂が姿を表します。だからドアを閉める前なのに「お〜〜!」とか言っちゃうんです。(画像はガラスの模様がフクロウだったので思わず撮ったもの。すまん。)
客室は広くて言うことなしです。しかも暖炉があります。
どうせ飾りでしょ?と舐めてかかったら、本当に使えました。どうやら暖炉風のガスヒーターだったみたいです。よっぽど暖まります。
ツインベッドも広々。自宅にあれば、一生ベッドの上にいるかもしれません。
足を伸ばせるソファ。クッションもいっぱいあるのでくつろげました。
やたら窓が大きいなんて考えていると、テラスに出ることができました。暖かい季節だったらここで微睡たいところです。
フォレスト・スパツインは最上階にあるので、ホテル周りの木々を超えて帯広市街を眺めることができます。イオンの存在感はさすがといったところ。
朝、テラスから見た景色。太陽が登るのと一緒に街が起きていく感じっていいですよね。
滞在中必ずお世話になるトイレも広くて綺麗でした。油断すると無駄に長居しそうです。
冷蔵庫内の飲み物はフリードリンク。強い。
また、コーヒーや紅茶のサービスもあります。いたれりつくせりですね。
フォレスト・スパツインの露天風呂
ここまで客室を見てきて、ほぼ100点といった感じです。
ただ待って欲しい、まだ露天風呂があるのです。早る気持ちを抑えつつ、露天風呂に飛び出します。
はい。1084738490点です。100点では言い切れない良さが露天風呂にはあります。しかも、かけ流しのモール温泉ですし。
モール温泉を独占できる、この贅沢。
至高の領域に近いです。お前も風呂に入らないか?杏寿郎。(猗窩座)
洗い場が外にあると寒くて死んじゃうな、と心配していましたが、ちゃんと外とは仕切られていたので大丈夫でした。床暖房もついていて洗い場が寒いってことは無いでしょう。
フェイスタオルとバスタオルは余分に備え付けられています。
ドレッサーも広いです。アメニティは必要なものが充分揃っています。
ドライヤーは安定のパナソニック製。
こだわりのシャンプーやコンディショナー、ボディソープは持ち帰りOK。
客室露天風呂にいる間の幸福感ハンパないです。おすすめです。
森のスパリゾート 北海道ホテルの大浴場
客室に露天風呂があるとはいえ、せっかくなので大浴場も利用してみます。
残念ながら、モラル的に脱衣場と浴場で写真は撮れないので、公式サイトなどで画像を見てもらえると幸いです。
ここでは、文字で大浴場の様子を伝える努力をしてみます。
まず脱衣場はホテルの大きさを思うと、そこまで広くない印象です。ロッカーは鍵付きで安心。
ドレッサーは2カ所しか無かったですが、アメニティは揃っていました。
素晴らしいのは、脱衣場にフェイスタオルとバスタオルが備え付けられていること。いちいち客室からタオルを持ち込む必要がないのでありがたいです。
そして大浴場。やっぱりサイズは意外と控えめに感じます。
内湯は主浴槽、ジャグジー、寝湯の3種類。仕切りのない洗い場が7カ所。
露天風呂は1つの浴槽で、わきに外気浴用の椅子が4脚ありました。1度に5人くらいは入れそうなサイズ感です。
大浴場を利用してみて特に良かったのが、サウナと水風呂です。
北海道ホテルのサウナでは、セルフ・ロウリュを行うことができます。サウナ内に水蒸気で発生させるやつですね。
モール温泉でロウリュすることを「モーリュ」、壁の木でロウリュすることを「ウォーリュ」と呼ぶそうです。
普段からぼちぼちサウナに入りますが、他と比べて北海道ホテルのサウナは明らかに質が良かったように感じます。
サウナの定員は7人までですが、満員になる時間も結構あります。道内有数のサウナなので人気ぶりがうかがえました。サウナ内は時計が無くて、砂時計が3つあるだけだったので体内時計で勝負することになります。
またサウナを出た後に入る水風呂は札内川の伏流水が使われているようで、一味違いましたね。
水風呂近くには、同じ水を使った飲み水用の蛇口がありました。飲んで無いけど。
モール温泉ってなに?
当たり前みたいにモール温泉、モール温泉書いてましたが、そもそもモール温泉ってなに?という話。
北海道ホテルの温泉は、世界でも非常に珍しく、北海道遺産にも認定されている私たちの大切な財産です。モール温泉とは、太古に地中に埋もれた植物が、黒炭に変化する過程で生じるフミン酸やフルボ酸という肌をすべすべにする有機物が地下水に溶けだし、温泉となったものです。
特に、北海道ホテルの源泉から湧き出る温泉は、ここ一帯のモール温泉の中でも、最も濃く、湯口から出るお湯は源泉100%、自然のままに汲みあげたお湯の中には、藻のような沈殿物が含まれます。これが植物性モール温泉の成分であり、肌をすべすべにする美人の湯の素、温泉成分の高さの象徴です。
引用元 https://www.hokkaidohotel.co.jp/stay/hotspring.html?_ga=2.261157966.2113237622.1637660341-800397164.1637660341
北海道ホテルの公式サイトによるとこんな感じ。お風呂好きなら一度は入っておきたい温泉です。
森のスパリゾート 北海道ホテルの食事
夕食
今回は「バード・ウォッチ・カフェ」というホテル内のレストランで洋食ディナーをいただきました。
チェックイン時に17時から19時の間で、夕食時間を選ぶことができます。基本的に1番早い時間と決めているので17時を選択。
ガチガチの洋食はあまり馴染みがないので、緊張します。
席は仕切られているし、隣のテーブルとも距離があるのでこのご時世安心です。
また客室に浴衣が用意されていますが、レストランに行くときは自分達の服を着なければなりません。それがホテルの決まりみたいです。
とはいえ、ドレスコードは必要なく普段出かける時の服装で問題無いでしょう。ピシッとしたジャケットでも着ないとダメかと心配しましたが、そんなことは無かったです。
最初の一皿、スモークサーモンとクリームポテトのサラダ。
- 鶏肉と香味野菜のマリネ
- 白身魚のエスカベッシュいくら添え
- 玉葱のキッシュ
綺麗な盛り付けで、視覚でも料理を楽しめます。
3種類の前菜を食べ終えた後で、北海道ホテル特製のパンが出てきました。ちなみに、おかわりができたのでもう1ついただきました。
外はパリッと、中はふわふわの美味しいパンです。
- 原木椎茸のクリームスープ 活ホタテ貝のソテー添え
スープと一緒にパンを食べて、という魂胆か。
椎茸が苦手でも何口か飲めました。椎茸を普通に食べられる方にとっては絶品の予感がします。
- 鯛とオマール海老のソテー 大根のプレゼと山椒風味の焼きナス添え
- レモンのグラニテ
肉料理前の箸休め的な存在ですね。さっぱりしてて、口の中を切り返せました。
- 道産牛フィレ肉のステーキ フォアグラのソテー トリュフ香るマデラソース
贅沢食材がふんだんに使われていて、そりゃ美味しいですねっていう感じ。
- リ・オ・レ マスカットを添えて 甘酸っぱいミカンのソース
プリンの中にお米がいて、食べたことないデザートで美味しかったです。
ずば抜けて美味しいと思う料理はなかったけど、全体的に高いレベルでまとまっていました。ご馳走様です。
一般男性の目線でいうと、ボリュームは少し物足りなかった気がします。あとは一品一品の待ち時間がまあまあ長い。それが洋食ディナーなのかもしれませんけど。
朝食
北海道ホテルの朝食は、和食・洋食・カレースープセットの3種類から選ぶことができます。朝食の席に着いてから希望を聞かれるので、その瞬間の気分で決められます。
今回は前日の夜が洋食だったということで、和食を選びました。というか、どっちかというと和食が好きということに気がついた次第です。
ドリンク以外はセットで用意してくれます。バイキングと違って取りに行く手間が省けて嬉しいです。
定番の牛乳やオレンジジュース。
珍しいアイスコーヒーもあります。
2種類のホットコーヒー。
紅茶や緑茶、テイクアウト用のカップだって用意してくれています。
これだけドリンクのラインナップがあれば、困ることはなさそうです。
蒸籠蒸しの豚肉を別皿のタレと組み合わせてご飯に乗せると、
帯広名物の豚丼が出来上がります。1番美味しかったです笑
非常に満足度の高い朝食だったように思います。
ちなみに、レストランの名称が「バード・ウォッチ・カフェ」と言うだけあって、巣箱に小鳥が来ていました。微笑ましいです。
画像だとちょっと見づらいですね。すいません。
森のスパリゾート 北海道ホテルの内観
北海道ホテルでは、いろいろな所に木彫りの熊やフクロウがいて結構面白いです。
また、ホテルの中にはチャペルがあって記念写真の撮りがいがあります。
これはこれで非日常を感じられますね。
森のスパリゾート 北海道ホテルのケーキ
北海道ホテルの売店ではお土産はもちろん、ホテルメイドのケーキが販売されています。
季節のケーキがあったり、とても美味しかったので滞在中の夜と朝に2つずつ食べてしまいました。機会があれば、ぜひ食べてみて欲しいです。
森のスパリゾート 北海道ホテルのまとめ
初めての帯広ということでしたが、北海道ホテルを選んで正解でした。なんせ露天風呂付きの客室が最高で、そのまま住み着きそうになったくらいです。
市街地にあるので足りない物があればイオンが徒歩圏内ですし、夜中にお腹が空けば、徒歩1分でマクドナルドに行くことができます。
むしろ、サウナだけでも訪れる価値あると思いますね。