小学生の頃に家鍵を託されてから、はや10,600年が過ぎようとしています。
住む場所は変われど,そういえば鍵の開け閉めって進歩してなくない?と思ったのが,つい最近のことです。
鍵の開け閉めについては思考停止していたので気が付きませんでしたが、世の中にはスマートロックなる便利アイテムが存在していました。要するにスマートフォンで鍵の開け閉めができるアレですね。
というわけで、スマートロックを自宅に導入してみたくて購入したのが『SESAMI(セサミ)4』です。鍵無しで施錠と解錠ができるのは画期的で、思いのほか便利かつ楽しい。
さっそくレビューしていこうと思います。
SESAMI(セサミ)4の開封
非常に簡易的なパッケージです。
内容物はこんな感じ。セサミ4は3Mの両面テープでドアに貼り付けますが、予備のテープがあるのは頼もしいです。貼り付けの失敗が許されるという安心感。
SESAMI(セサミ)4の外観
セサミ4本体の見た目はとてもシンプルで、どんなドアにも馴染むのではないでしょうか。ちなみにカラーリングはブラック一択です。
どういう仕組みで鍵を回すのか謎でしたが、裏面の中央にある部分が回転して物理的に鍵を回してくれるようです。なるほど単純。
セサミ4に使われている電池(最初からセットされている)は「CR123A」という馴染みのない電池。
店頭で見かけたことはありませんが、電池寿命は約550日ということで、どこで手に入れるのか問題は先延ばしにしようと思います(きっとAmazonに頼る)。
また最初に電池部分についている絶縁シートを引き抜くと、セサミ4は即起動する構えです。
SESAMI(セサミ)4を設置してみる
今回、セサミ4を設置するのがこちらの玄関ドア。
デフォルトの状態では、鍵のサムターン(つまみ)に届きませんでした。
ということで、鍵のサムターン(つまみ)をはめる部分を1番高い位置にして、さらに間を広げます。付属のドライバーを使ってできる作業なので、面倒ですけど簡単です。
両面テープで貼り付ける前に、セサミ4を設置する位置を決めます。マスキングテープなんかで目印をつけるといいですね。まあ、位置が分かればなんでもOK。
この時、鍵がちゃんと回せるかどうかも確認しておきます。
ドアに汚れがあると両面テープの粘着力が弱まるということで、アルコールを使って綺麗にしましょう。
設置する位置が決まり、ドアの表面を綺麗にしたら、満を辞して両面テープの接着面を剥き出しにします。
そしてドアにセサミ4を貼り付けます。貼った後で30秒ほど押さえつけてください。ここ重要。
ただ両面テープで貼るだけなので、設置は簡単。と思いきや、順調にいかないのが人生なのです。
要はこのドアの鍵には特殊アダプターが必要だったというオチ。
特殊アダプタを購入
セサミ4の高さを調節したものの、鍵のつまみにギリギリで届いている状態です。
これはダメな予感がする、と思いつつセサミ4を動かしてみました。すると案の定、鍵のつまみが外れセサミ4だけが虚しく回転しているわけです。
当然、嗚咽が込み上げましたが、もうセサミ4を買ってしまった手前あとには引けません。まさに背水の陣。
途方に暮れつつセサミ4の製造元であるCANDY HAUSEのホームページを眺めていると、特殊アダプタの存在を知りました。
今回セサミ4を取り付ける鍵は「POSTE」というらしく、普通ではありませんでした。
というわけで、「POSTE」に対応するアダプタ(税込600円)を即購入。
他にも様々なタイプの鍵に対応したアダプタのラインナップがあるので、「うちの鍵セサミ4取り付けられないな」と思っても諦めるには早いかもしれません。
特殊アダプタと言っても、複雑な組み立ては必要なくて、
セサミ4の回転する部分に乗せて上げるだけでアダプタの取り付けは完了です。
改めてドアに設置します。鍵のつまみをバッチリとらえてますし、これで完璧です。
特殊アダプタを知らないままでいたら、セサミ4を捨てるハメになっていたので命拾いしました。
実際にセサミ4を使ってみる
セサミ4を使うにあたってはアプリが必要です。
使い始めるにあたっての初期設定は鍵の施錠と解錠の位置を決めるだけなので、手順の説明は省力します(手向きではありません)。
セサミアプリはもちろん、iPhoneのウィジェットにセサミを置いておけば、手軽に鍵の開け閉めが可能になります。
またApple Watchからも鍵の開け閉めができ、もはやスマホを取り出す必要すらありません。
そしてセサミ4を導入したとはいえ、これまで通り合鍵を使った施錠、解錠は可能です。単純に鍵周りのアップグレードを実現できたことになりますね。
Wi-Fiモジュール導入でセサミ4がより便利に
セサミ4は単体だとBluetoothでiPhoneやApple Watchと接続します。なのでアプリを起動してからBluetooth接続を始めるわけです。それでも鍵を取り出す機会がなくなり便利なのですが、接続まで若干待たされるのがストレス。特にApple Watchでセサミに接続するとき。
ということでセサミ4と一緒に購入していたのがWi-Fiモジュールです。Wi-Fiモジュールがあれば、自宅のWi-Fiと連携して外出先からセサミ4を操作できたり、iPhoneやApple Watchとの接続が安定するのでほぼストレスがありません。
セサミ4を購入当初、Wi-Fiモジュールを設置するのが面倒で、Bluetooth接続のみで使用していました。Bluetooth接続でも鍵なしで施錠と解錠ができるのでスマートロック便利だわ、と思っていましたがWi-Fiモジュールを導入してみると世界が変わります。完全にWi-Fiモジュールも一緒に買った方がいいと言い切れますね。
Wi-Fiモジュール自体は小さなアイテム。
残念ながらWi-Fiモジュールに電源アダプタは同封されていないので、別で用意しなくてはなりません。
Wi-Fiモジュールをコンセントに差し込むとこんな感じ。ちなみに玄関にあるセサミ4と4m以内の場所に設置する必要があります。
Wi-Fiモジュールを設置したら、セサミアプリを起動します。そして右上にある+をタップして、新規デバイスを選択。
するとWi-Fiモジュールが追加できるようになっているはずです。あとは自宅のWi-Fiパスワードを入力して、Wi-Fiモジュールとセサミ4を連携させるだけ。
これでネット環境があれば、どこにいても鍵の操作ができるし、なんと言ってもセサミ4とiPhone、Apple Watchの接続がスムーズにできるようになって捗ること間違いなしです。
あまり使わないけど、Wi-FiモジュールがあればSiriに鍵の操作をお願いすることだってできるようになります。
手ぶら解錠が快適
セサミの手ぶら解錠はスマートフォンの位置情報を使う解錠方法。
あらかじめ決めた範囲に入ると「手ぶら解錠の準備ができています」的な通知が届いて、玄関前に着いたらなんの操作をすることなくセサミが解錠してくれるという神機能。快適です。
位置情報を使う関係で、常にセサミアプリを起動しておくとスマートフォンのバッテリー消費が激しくなってしまうので、家路についたらセサミアプリをたちあげるといいでしょう。
ちなみにオートロック機能は、正真正銘の手ぶら状態で外に出たとき、締め出されたら終わるという恐怖でまだ使えていません。悲しい。
動作音はそれなりにある
デメリットというほどではありませんが、セサミ4の動作音は無音というわけにはいきません。
かといって爆音ではないので安心してほしいところです。
「ウィ〜ン、ガシャン!」って感じの頑張って鍵動かしてるなという音がします。ちょっと伝わるかどうかは微妙ですね。
スマートロックは導入し得
これまで特に疑うことなく、やっていた鍵の開け閉め。そこには便利とか不便とか存在しないと持っていましたが間違いでした。
スマートロックが明らかに便利。とりあえず導入してみたほうが良さそうです。もしスマートロックが気に入らなかっとしても、従来の鍵による開け閉めはできるので損はしない理論です。
セサミ4のおかげで鍵を捨てるまであると思いましたが、万が一のことがあったら困るし、今はまだカバンに鍵を忍ばせておくことにします。
大事なことを伝えそびれるところでした。セサミ4に関しては公式サイトの方がお得に手に入る場合もあるのでAmazonと両方チェックして見てください。