2019年に『ぬくもりの宿 ふる川』の大浴場がリニューアルされたと聞いて、はや1384738年が経ちました。
大浴場のリニューアル以前に宿泊した時も、いい宿だとは思いましたが、今日までリピートしていませんでした。ということはワンパンチ足りていなかったのでしょう。
それが、今回リニューアルした『ぬくもりの宿 ふる川』を真剣に満喫してみると、5回くらい人生があったら5回とも『ぬくもりの宿 ふる川』に宿泊するくらい満足度がありました。ということで宿泊記を書いていこうと思います。
ちなみに、虎杖浜と小樽の『ふる川』に訪れた際の宿泊記は下記。
こちらもCHECK
-
【心のリゾート海の別邸ふる川】ブログ宿泊記 可愛い看板犬に癒される
続きを見る
こちらもCHECK
-
【運河の宿 小樽ふる川】ブログ宿泊記 おもてなしの気遣いを感じるノスタルジーで最高な宿
続きを見る
ぬくもりの宿 ふる川のプランと料金
今回選んだプランは、1泊2食付大人2名で5万円ほど。高くない?と思われるかもしれませんが、“特別フロア「月星」“を選んだからですね。
どうせ『ぬくもりの宿 ふる川』を楽しむなら、ちょっぴり贅沢をして特別フロアを予約するのがオススメ。
ぬくもりの宿 ふる川の客室
チェックインを済ませて、スタッフさんに案内してもらったのは『夢見月』という客室。いわゆる和洋室ですね。
ドアはカードキーで解錠するオートロックのタイプ。カードキーが1番楽で好きです。
ちなみにエレベーターは、カードキーをかざすことで、特別フロアがある階層のボタンが押せるようになる仕組み。若干ドヤ顔できます。
玄関はこんな感じ。傘は私物です。
さっそく客室の中に入ってみると、「和」の部分にはコロンコロンした椅子が2脚。
そこから見た景色。定山渓温泉の裏側です。
椅子の右手側にはテレビです。ひとしきり景色を楽しんだ後、椅子をテレビに向けて動かしたのは秘密。
テレビの左下には空気清浄機。もはや、これが無いと生きていけない体です。
テレビの右隣には、茶請け菓子の温泉まんじゅうと、ちょっと良さげな「デロンギ」の電気ケトル。
さらに右側には「UCC」のカプセル式コーヒーメーカー。いつの日にか、この世にある全てのホテルでカプセル式のコーヒーマシンを採用してほしいと願うばかりです。ちなみに紅茶のカプセルもありました。強い。
コーヒーメーカーの下段には冷蔵庫です。
冷蔵庫の中には、ふる川のロゴ入りミネラルウォーター(500ml)が2本。
冷蔵庫の隣の棚には、マグカップや栓抜き、コルク抜きがあります。種類が豊富で嬉しいです。
続いて「洋」の部分はベッドルームですね。
ベッドサイドには、まさかのマッサージチェアが。
そしてマッサージチェアの向かいには、この部屋2台目のテレビです。おかげでマッサージ中も暇しませんし、ベッドでまどろみながらテレビを眺めてもいいでしょう。
ベッド正面にあるクローゼットには館内着のサムエが各サイズ揃っています。
足袋やランドリーバッグ。
消臭スプレー。
金庫がクローゼットに収まっています。
ベッドテーブルにはスチーマーとアイマッサージャー。ある物はなんでも試しがちです。
マッサージチェアから部屋を見るとこんな感じ。住み着きそう。
客室の中央付近いある棚には、ティッシュや書籍類、
可愛らしい猫のオブジェやお香が置かれています。
さらにはCDプレイヤーが設置されています。厳選された音楽を楽しんで欲しいのでしょう。使わなかったけれど。
次は水回りです。洗面台は2台あって広いですね。
アメニティです。フェイスパックとボディクリームは1つずつでした。女性向けですし、納得。
乳液、化粧水、メイク落としやヘアトニックなど充実のラインナップです。
そこそこ使いやすいドライヤー。
洗面台の後ろにはシャワールームです。シャワーがあると無いとでは、客室の快適さが段違いに変わりますね。
しかも、シャンプー・コンディショナー・ボディソープは、カレンデュラのいたわりシリーズが使われています。
シャワールームの隣にはトイレ。綺麗で広めなトイレは快適そのもの。
特別フロアには屋上露天風呂付きの客室なんかもあって、上を見ればキリがないけど、個人的には今回の「夢見月」で充分満足できました。とはいえ、いつかは屋上露天風呂付きの客室に泊まれるように頑張ろうと思います。
「夢見月」の不満点をしいて挙げるなら、エアコンが弱かったことですね。多分、真夏日に宿泊することになっていたら、暑くて地獄みたいになっていたかもしれません。以上。
ぬくもりの宿 ふる川の温泉
大浴場
大浴場へは、4階にある連絡通路を通っていきます。この先が新しい部分ですね。
連絡通路から見る景色。
外から連絡通路を見上げるとこんな感じ。
大浴場に向かう途中には「湯ともりラウンジ」。
水素水や酢ドリンクがサービスであったり、広いラウンジなのでお風呂上がりの待ち合わせ場所として最高でした。
というわけで大浴場。例によって大浴場や脱衣場での撮影行為は禁止事項なので、公式ホームページで雰囲気を確認してもらえると幸いです。
ぬくもりの宿 ふる川には「月地の湯」と「花天の湯」の2箇所の大浴場があって、時間帯によって男女入れ替え制のシステムでした。それぞれ大差はありませんが、どちらかというと「花天の湯」の方が良かった気がします。
大浴場の目玉といえば、「高濃度温泉水素風呂」でしょう。
水素の気泡によって白濁している湯船に浸かると、その気泡で体が包まれます。水素は皮膚から吸収されて、10分くらいで体内に吸収されるということで、砂時計を頼りに真面目に10分浸かってみました。
具体的な効果は、
- 洗浄(毛穴の汚れをかき出してくれる)
- リラックス効果
- 保湿
- 抗酸化力向上
- 美肌
- ストレス度軽減
といった感じで、至れり尽くせり。
宿に着く前、死ぬほどスパイシーなカレーを食べて、毛穴という毛穴からスパイスの匂いがする人間になっていました。それが水素風呂のおかげで、スパイスの匂いは綺麗さっぱり無くなって楽しかったですね。無論、リラックスできるし、ストレスも吹き飛びます。最強。
また大浴場には、温泉蒸し風呂(優しめのサウナ的な)があって、これはこれでいい汗をかけます。サウナは辛いよ、という方も楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、仕切りのある洗い場やドレッサーは充分な数があり、よっぽどでなければ順番待ちなんてことはなさそうです。
定山渓温泉の泉質は可もなく不可もなく(個人の感想)。タオル類は部屋から持っていく悲しみのスタイルです。コロナ禍だから仕方ありません。
奥の湯 ゆ瞑み
ぬくもりの宿 ふる川には地下一階に100年前の浴場を再現した「奥の湯 ゆ瞑み」があります。
洗い場はなく、ただ静かにお湯に浸かるというコンセプトだそうです。しかも源泉100%。
階段を降りて、通路を歩いて行くと
なかなか雰囲気のある建物にたどり着きます。ここが浴場の入り口になります。
中の脱衣場を過ぎると、本当に浴槽が1つあるのみ。とても静かです。
「ゆ瞑み」の入浴方が壁に書かれてあり、瞑想浴を経験できます。個人的には、瞑想浴の「元気になったと確信する」というパートが気に入りました。
とても静かにゆっくり入浴できる「ゆ瞑み」ですが、脱衣場には貴重品入れが無いのでスマホやルームキーが取られてしまわないか、瞑想中にソワソワしていたことは内緒です。
「ゆ瞑み」は本来500円の利用料が必要ですが、特別フロアに宿泊した場合は無料で利用できます。
貸切風呂
貸切風呂は2か所あって50分2,200円で利用が可能です。利用する時間については、貸切風呂を予約した際に決めることになります。
誰にも気兼ねなく、温泉を楽しみたいので貸切風呂はすぐ予約します。
脱衣場には休憩するベンチや送風機、
ピッチャーに入った飲み水、タオル類が備え付けられています。体重計はレトロ感満載で笑います。
もちろんドレッサーも完備。
肝心のお風呂はこんな感じ。浴槽のサイズはバッチリ。
浴室内に腰掛けるスペースがあるのもいいですね。
洗い場は1箇所ですが、シャンプー類は揃っていて使いやすいです。
温泉をどっぷり堪能できる貸切風呂、まさに利用し得です。
ぬくもりの宿 ふる川の食事
夕食
ぬくもりの宿 ふる川では17時半から19時半までの30分刻みで夕食時間を決めることができます。
17時半か19時半の夕食時間は「ハッピーアワー」ということで、グラスビールかソフトドリンクが1杯サービス付きなのでおススメです。
ちなみに特別フロアに宿泊すると「壺中天」という個室の会場で夕食をいただけます。どう考えても個室での食事の方が良いことは間違いありません。
というわけで、今回の食事内容を紹介していきます。
まずは食前酒。「ゆずのお酒」です。柑橘系って夏っぽさを感じられますよね。
先付け「夏野菜の冷やし茶碗蒸し」。トマトの酸味を感じる、さっぱりとした茶碗蒸しです。
御椀「枝豆豆腐 もずくすり流し」。ホタテに乗っている梅肉が良いアクセントになっています。
お造り。定山渓は山奥にあるのに、刺身のクオリティが高くて驚きました。めちゃくちゃ美味しい。
温物「カスベのほっぺの唐揚げ 黒酢あんかけ」。イメージは酢豚です。酢も夏の暑さに負けないための食材でポイント高し。
焼物「道産サーロインの茄子オランダ焼き」。この世の野菜で、夏のナスが1番美味しいです。サーロインも言うほど脂っこくなくて抜群に美味しい。
備え付けの、玉ねぎの鮭明太子チーズ焼きとツブの山椒煮だって、それぞれがメインを張れそうな美味しさで感動です。
冷菜「素麺かぼちゃ」。この料理はあれですね。強化版の温泉卵のような感じで、個人的には大好きな一品です。
止椀「生湯葉と滑子の赤だし」。
食事「もろこし御飯」。
なめこが苦手な自分でも美味しいと思えた味噌汁には度肝を抜かれました。
ご飯と一緒に運ばれてきた香の物。さりげないけどご飯のお供として絶妙な存在です。
デザート「メロンムース 赤肉メロンソース」。そのままのメロンよりメロンらしい味わいのデザートは、会席の締めくくりをバッチリ飾ってくれました。
ちなみにデザートの時には、煎茶かスパークリングワインを選んで一緒にいただけます。締めの一杯、強い。
季節感を大事にした和食会席。100点満点の夕食でした。
朝食
朝食はバイキングか御膳を選ぶことができて、我々は迷わずに御膳の朝食を選択。朝から自分で料理を持ってくるの面倒ですからね。
朝食膳は組数限定で、特別フロアに宿泊すると優先的に選べるコースとなるようです。
朝食時間は7時半か8時半の2択から決めることになります。
朝食膳のご飯は「かに釜飯」。朝から美味しくてビックリです。また白米かお粥のおかわりは可能ということでした。
味噌汁はホタテの稚貝入り。
席に着いてから温めてくれる海鮮の蒸し物。
出来立ての出し巻き卵を、調理師さんが席で配ってくれます。
朝食の最後にはデザートに、焼きプリンとフルーツです。しかもコーヒー付き。
朝食もお世辞抜きに100点満点です。これ以上の朝食があるだろうか、いや無いでしょう。
ぬくもりの宿 ふる川のサービス
1階ロビー
ロビーにある囲炉裏には自由に飲める甘酒のサービスがあります。
夏仕様の冷たい甘酒は、甘酒が得意ではなくても美味しい、そんな仕上がりでした。
ラウンジ であひ処
フロントのすぐそばにあるラウンジ「であひ処」では、さまざまなドリンクをサービスとして楽しむことができます。
コーヒーやハーブティー、
林檎酒や玉ねぎスープが提供されていました。豊富なラインナップですね。
選んだドリンクはラウンジ内のソファに腰掛け、ゆっくりと楽しむことができます。
定山森のナイトラウンジ
19時半から23時の間は「心の里 定山」をナイトラウンジとして利用することができます。
「心の里 定山」は宿とは別の場所にあるので、連絡通路を移動して向かいます。連絡通路とはいえ、途中完全に外でした。
ナイトラウンジには、焼き芋やホットワイン、
各種フリードリンクが揃っています。またラウンジに飲み物を飲みに来たのかと言われると、そうではなくて、ナイトラウンジの売りは足湯に浸かれることですね。
ラウンジから外に出ると足湯ができるスペースが広がります。
当日はあいにくの雨模様でしたが、屋根付きの足湯スペースもあるので安心です。
時間が許す限り、まったりしていたくなる空間でした。足湯のこと舐めていたけど、かなり気持ちが良いです。オススメ。
住んでいる場所の近くに、この足湯があれば頻繁に通うことでしょう。
特別フロア宿泊者専用展望ラウンジ
特別フロアに宿泊しないと利用できないラウンジが、8階にあります。その名も「ひだまりテラス«ここの木»」。
このように様々の観葉植物に囲まれた空間で、ぼんやりできるわけです。
観葉植物1つ1つの手入れが大変そうです。おかげで心地良いラウンジになっていますけどね。
どのラウンジよりも豊富なフリードリンク。
サッポロビールの「SORACHI」というビール(初めて聞いたけど美味しかった)も自由に飲めます。しかも生ビールという。
フリードリンク以外に、ちょっとしたおつまみのサービスもあり。
特別フロア宿泊者専用ラウンジということで、ほぼ貸切みたいな感じでゆっくりできて、そのまま眠ってしまいそうになります。もし客室が使えなくても、このラウンジで過ごすので大丈夫っス、と言えるくらい素敵な空間でした。
さらにラウンジの奥には、展望露天足湯があります。宿泊した日は、雨降りで利用できませんでしたが、心地よさのイメージは出来ますね(負け惜しみ)。
宿泊当日は、せめて雨が降らないことを祈っておきましょう。
看板うさぎ ぬくちゃん
小樽と虎杖浜のふる川には看板犬がいましたね。では定山渓のふる川には?
ちゃんと看板犬ならぬ、看板ウサギの『ぬくちゃん』がいるんですね。ちなみに3代目なんだとか。
積極的に愛想を振りまくことはしませんが、とても大人しくて可愛らしかったです。
宿に何かしらの動物がいると印象に残りやすいし、楽しい気分になります。動物が得意ではない方には、土下座で許してもらいたい。
ぬくもりの宿 ふる川 まとめ
ということで、ぬくもりの宿 ふる川の宿泊記は以上になります。
今回宿泊してみた感想は、最高としか表現できないので、ただ最高と書かせてもらいます。
食事は美味しいし、大浴場も新しくて綺麗。ラウンジの充実ぶりや、親切な接客も嬉しかったです。リピートしたい宿のトップにランクインしましたね。
ただし、特別フロア「月星」に宿泊しないと満足できない体になってしまったので、そこだけ注意です。