どこへ行っても観光地みたいな北海道において、もっとも王道の観光を楽しめるのが小樽です(個人の感想)。
海も山もあって、街中にはいろいろな歴史的建造物が残っているし、なんせ食べ物が美味しいという盤石っぷり。
そんな観光スポットの多い小樽で、今回1番の目的は「運河の宿 小樽ふる川」に宿泊することでした。
というわけで、さっそく宿泊記を書いていこうと思います。ちなみに「ふる川」といえば定山渓と虎杖浜にも系列のホテルがありますね。
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運河の宿 小樽ふる川のプランと料金
今回選んだのは1泊2食付きのプラン。大人2名で約4万7千円ほどでした。周辺に食べ物屋さんが充実しているので、食事なしのプランもアリかもしれません。
小樽ふる川のチェックアウト時間は、なんと12時。11時でもありがたいのに、さらに1時間貰えるまさかの12時。しかも、チェックアウト日の14時までは駐車場を使ってもOKという強さ。
また小樽ふる川は、その名の通り運河沿いにあって立地が抜群に良いので、徒歩で周辺観光ができる点も魅力的です。好立地の代償に駐車料金(600円)が必要ですけどね。それは仕方ないと受け入れます。
おかげで、堺町通り商店街での観光が捗りました。
運河沿いから見た小樽ふる川です。小樽運河とは目と鼻の先。
運河の宿 小樽ふる川の客室
駐車場ではスタッフさんが車の誘導をしてくれますし、チェックインの対応もスムーズでした。
チェックインが済んだので、速攻客室に向かいます。
今回宿泊したのは「和風洋室」というタイプの客室。というのも、人気の運河側の客室は空きが無かったので、市街地側の客室を選んだ感じです。
実は以前、運河側の客室に宿泊したことがあって、今回は市街地側の客室でした。結果的に市街地側でも十分満足できますね。むしろ価格が運河側より控えめな分、あえて市街地側を選ぶまであります。
よっぽど、運河が見たければ外に出ればいいわけですし。
それはさておき、客室に入ってみます。
畳のローベッドにマットレスが2台あります。段差に注意です。
ベッドテーブルにはマルチタイプの充電器。フロントで借りなくても、すでに客室に備え付けられているのは嬉しいです。
結局、My充電器は持ち歩いてますけどね。
ベッドライトはレトロ感満載。
ベッドの隣にはソファとセンターテーブル。
お茶請け菓子は「かりんとう饅頭」です。お土産として購入するには事前に予約する必要があります。
ベッドの正面にはデカデカテレビ。Netflixが視聴可能。
テレビの右横には電気ポッド。スティックタイプの緑茶とほうじ茶の用意があります。コーヒーはラウンジで自由に飲めるからなのか、客室にはありませんでした。
もはや標準装備の空気清浄機。
温泉宿の客室には珍しく、壁がけの時計がありました。レトロ感を演出するアイテムなのでしょう。
テレビ下の冷蔵庫には、ふる川ラベルのミネラルウォーターとグラス。
そして、テレビの左側にクローゼットです。
クローゼットの中には館内着や足袋靴下、
ファブリーズや金庫があります。
館内着のサムエはこんな感じ。
続いて水回りです。
洗面台の蛇口から出るのは温泉だそうで、口をゆすぐためのミネラルウォーターを別で用意してくれています。
アメニティは一般的な品揃え。と思うじゃないですか。
実はテレビの近くにもフェイスパックや足指パッド、足用のクリームといったアメニティがあります。一味違いますね。
洗面所の奥にはシャワールームです。大浴場に向かうのがしんどくなった時には助かります。
もちろん、シャワールームにはシャンプー、トリートメント、ボディソープが用意されています。
トイレにもレトロ感を出してきて和式だったらどうしよう、とか考えていましたが無駄な心配でした。
トイレは広めで、ウォシュレット付きの今風なトイレで安心です。
トイレ内に手洗いスペース。
トイレットペーパーは無香料と桜の香りの2種類。
このトイレットペーパーだけではなく、小樽ふる川では、ひと工夫して、もてなしてくれようとする気持ちが見え隠れしています。ちょっぴり嬉しいですね。
下駄箱には館内履きのスリッパと、自分のスリッパを見失わないために部屋番号が書かれたクリップがあります。
最後に客室からの眺めを紹介です。
まあ、アパートやビルが見えるだけですね。でもこれはこれで知らない街ですし、悪く無かったですよ。ポジティブシンキング。
ちなみに、以前運河側の客室に宿泊したときは、こんな感じの景色でした。強い。
運河の宿 小樽ふる川の温泉
大浴場
小樽ふる川では、1階(壱の湯)と2階(弍の湯)に大浴場があって朝と夜で男女の入れ替えが行われます。
入り口には手書きの案内で、浴場の混雑具合を大まかに教えてくれので助かりますね。
そして大浴場と脱衣場でのカメラ撮影はNGなので、公式ホームページで大浴場の様子を確認してください。
それぞれの浴場の違いといえば、壱の湯には小さな庭があって小鳥が訪れるらしく、小鳥の紹介パネルが見ていて楽しかったです。
また、弍の湯には「祠の湯」と名付けられた洞窟風の作りになっている寝湯がありました。そのほかの点は大差無かったように思います。
基本的には内湯と露天風呂が1つずつに蒸し風呂(優しめのサウナ的な)があって、コンパクトな大浴場です。ただ小樽の街中で温泉に入れるというのは贅沢で、歩き疲れも吹き飛びました。
目立ったサービスは、大浴場で数種類の中からシャンプーやボディソープを選んで使うことができる点です。とはいえ市販の安価なものがほとんどだったので、使ってみるまでもないラインナップでしょんぼりです。
ちなみに洗い場のシャワーヘッドがウルトラファインバブルを出せるやつで感動しましたね。
脱衣場にタオル類が備え付けで無いのは、感染対策のこともありますし、もう諦めました。大人しく部屋からタオルを持参します。
貸切風呂
大浴場を写真で紹介できない弱い自分ですが、貸切風呂は自由に紹介させてください。
小樽ふる川には予約制の貸切風呂があって、空いている時間があれば50分間(2,300円)の利用が可能です。
予約時間の少し前にフロントから連絡が来るので、連絡が来てから8階にある貸切風呂に向かいます。
貸切風呂にはタオル類が備え付けであるので、手ぶらでOKです。
冷蔵庫には水が入ったピッチャーです。
洗面台も完備。
肝心のお風呂は十分な広さです。大浴場の露天風呂もそうでしたが、貸切風呂にもレモンが浮かべてあります。
ちなみにトイレは浴室の奥、謎の場所に配置されていて笑いました。
客室が温泉付きじゃない時には、貸切風呂を利用するのが個人的なおすすめです。おかげで小樽の温泉をしっかり堪能できました。
運河の宿 小樽ふる川の食事
夕食
夕食時間はチェックイン時に18時スタートと説明がありました。おそらく、遅めのチェックインだと19時30分のスタートになるのでしょう。
18時に合わせて、夕食会場に向かいます。夕食時間の選択肢がないので、すでに案内待ちのお客さんで混雑していました。順番を待ちます。
小樽ふる川では、花(少量ミニ会席)、月(季節の美味会席)、雪(厳選美味会席)の3種類のコースがあります。
今回は調子に乗って、雪(厳選美味会席)を選択しています。食事で悔いを残したくないですからね。
最初は、食前酒です。レモンのお酒でした。夏っぽくていい感じ。
先付『豆乳の胡麻豆腐』。
次にお造りです。サメガレイが白身魚では1番美味しい(個人の感想)。
焼き物『寿都産 天然ひらめ西京焼』。ひらめはふわふわの身が美味しくて、付け合わせの焼き野菜も高レベル。
口代わり『独活の甘酢衣和え』。この一品のメインはウドだけど、余市産の甘エビが美味しかったです。
蒸し物『富良野産 黒毛和牛サーロインの香味野菜蒸し』。サーロインなのに、あっさりとした味わいになっていて食べやすかったです。
進肴『ズワイガニとけんちん巻き』。振り返ってみて思いましたが、野菜がどれも美味しい。
御飯『グリーンアスパラとベーコンの炊き込みご飯』
香の物『小メロンの漬物』
味噌椀『鶏のつみれ汁』
会席も終盤です。でも、ご飯界最強の美味しさを誇った炊き込みご飯は箸が進みます。完食余裕でした。
小メロンの漬物はイメージするなら、きゅうりに近い味わいでしたね。斬新な漬物です。
菓子『ココナッツミルクプリン』。今まで食べたミルクプリンの中で、1番美味しかったです。仮にバケツサイズだったとしても、食べ切れると思うくらいには気に入りました。
素材の良さを素直に生かした料理の数々。大満足です。
朝食
朝食もチェックイン時に時間を決めることになります。早い時間(7時〜8時代)は混み合うみたいで、9時からの朝食を、やんわりとお願いされたので受け入れます。チェックアウトは12時だし、余裕がありますからOKです。
席は指定席で、運河が見える窓側の席に案内してくれました。
朝食がバイキング形式ですが、料理のほとんどは小鉢に盛り込んであるので、取り分けがとても楽です。
ご飯と味噌汁はスタッフさんがよそってくれますしね。
朝食としてはラインナップが十分で、どれを食べてみても美味しい料理ばかりでした。
自家製のカステラや手作りのチョコクッキーなど、手が込んでる感じが嬉しいですね。ちなみに朝食で1番美味しかったのはアップルパイだったりします。
光ラウンジ
めちゃくちゃお洒落なステンドグラスのランプに誘われて、たどり着いたのは「光ラウンジ』。
光ラウンジの入り口にはコーヒーマシンや紅茶のティーパックが設置されていて、無料で飲めるサービス(6時〜24時)となっています。これは、客室にあるドリンク類の弱さにも納得です。
さらにはウェルカムドリンクとして、この日はナイヤガラワインが提供されていました。強すぎ。
光ラウンジの奥へ進むと、アンティーク調インテリアの究極系とも言える空間が広がります。
その時代に生きていた訳でもないけど、どこか懐かしさを感じてノスタルジックな気持ちになりました。
光ラウンジには数多くの書籍があるので、コーヒー片手に気に入った本を読みながら、ゆったりした時間を過ごすことができますね。その際、スマートフォンは捨てておくと圧倒的非日常を体感できてオススメです。
看板犬 カナルくん
いやぁ、長かったです。
看板犬のカナルくんを紹介したくて、今回の宿泊記を書いていた説あったりします。
カナルくんは、シェットランドシープドッグという犬種で、ただひたすら可愛かったです。語彙不足顕著。
ふわふわしているのに、サラサラな撫で心地で、少しシャイボーイ。虎杖浜のふる川で看板犬をしているモコちゃんと、ハルちゃんもよっぽど可愛かったけど、カナルくんも負けていません。
たまたま外出から戻った時、散歩帰りのカナルくんと鉢合わせました。その時の幸せそうな彼を見ると、日々の疲れやストレスは全て無くなりましたね。ずっと元気に過ごしていてほしいと願うばかりです。
運河の宿 小樽ふる川 まとめ
小樽ふる川は全40室の宿で、それほどゴチャつきを感じることなく快適な時間を過ごすことができました。
食事は美味しいし、親切なスタッフさんばかりで本当におすすめの宿です。
なんなら、カナルくんに会うだけでも満足しちゃうかも。